ラ・アナモルフォーズ(歪像地上絵)[2025]

日本建築家協会 ゴールデンキューブ賞 特別賞 受賞

国際現代芸術祭 中之条ビエンナーレ エデュケーションプログラム

応募者(造形作家 泰然)が取り組みの内容を口頭で説明しています(約6分20秒間)。


作品や制作当日の様子を動画で紹介しています(主催者のご都合で現在未配信です)。

ラ・アナモルフォーズ( 歪像地上絵) 取り組みの背景

La(L')anamorphose(フランス語)、The anamorphosis(英語)とは、絵画や素描において描かれた歪像を指し、特定の視点から観察したり、器具を用いたりすることで正しい形に見えるよう工夫されたデザイン技法のことです。代表的な事例としては、グラウンドに斜めに描かれた平面図が、テレビなどの画面では立体的に見える、サッカーゴール横の広告看板で広く知られています。
応募者はこれまで、 正しく測ることの大切さを体験するアート・サイエンスコミュニケーション活動「大地を測るワークショップ」として、測量技術を用い原図を拡大し、 巨大地上絵を描いてきました。事例:「ナスカの地上絵の再現」(2009年~)、「伊能忠敬のようなこと」(2014年~)。 ただしそれは、地上絵上空のドローンや取材ヘリコプターから見下ろす、実践日一日限りのイベントでした。
群馬県吾妻郡中之条町で隔年開催される国際現代芸術祭・中之条ビエンナーレの出展作家に選ばれた応募者は、主催者より、群馬県立吾妻中央高等学校における、測量技術を使ったエデュケーションプログラムの実践機会を与えられました。農業高校を前身の一つに持つ同校の環境工学研究部は、全国農業クラブ平板測量競技会で最優秀賞となった実力を備えています。
一方、前述のような一日限りのイベントではなく、一か月に及ぶ芸術祭期間の展示に対応できる工夫が求められました。主催者から制作場として充てられた旧中之条町立西中学校は廃校ではあるものの、グラウンドは日頃から町民のレクリエーションに利用されているため全面は使えず、国道353号線側から3分の1程度の、幅約38m、長さ約123mの細長い長方形が芸術祭で使用可能な範囲とされました。なお国道とグラウンドには約8mの高低差がありました。またドローン等による上空からの俯瞰映像ではなく、地上で来場者が常に鑑賞できる作品にしなければならないことなどから、「ラ・アナモルフォーズ(歪像地上絵)」の着想に至りました。
以上を踏まえ応募者は、高校生の実践協力も得て、歪像地上絵をテーマとする新たな「大地を測るワークショップ」に取り組むこととなりました。

ひとづくり

大地を測るワークショップ


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