叱られたい僕らがお年寄りとコラボするプロジェクションマッピング

平成27年度 福岡市東区役所いきいきまちづくり提案事業
「DREAM ART GARDEN 2015
 叱られたい僕らがお年寄りとコラボするリアプロジェクションマッピング」
 
人生の先輩、学生に“喝” 九産大生制作、メッセージ投影(毎日新聞) 2015年12月13日
お年寄りから「一言」 九産大生を叱り励ます(朝日新聞) 2011年12月12日


本作品は、九州産業大学周辺の老人会と連携してお年寄りの書(学生への激励文)を映像コンテンツとしたプロジェクションマッピングを制作し、九州産業大学構内で実演したものです。九州産業大学は、地域に根差した教育研究・社会貢献を推進しています。また大学の立地が福岡市東区の魅力の一つにもなっています。本作品の実演が多くの学生と区民が鑑賞する行事となり、お年寄りと私たち学生の異世代コラボレーションによる地域への大学開放のモデルケースとなりました。

そもそもこの作品は、自分のためになるのに、お年寄りに叱られる機会がなかなかない。マナーが悪い大学生に気合を入れてもらいたい。若い世代に向けたお年寄りの言葉が、学生の心に一言でも突き刺さってもらえれば。そんな思いから私が企画したものでした。まず東区美和台公民館の協力を得て、お年寄りから言葉を募集しました。そこで集まった「若者よ、働いてくれ」、「言葉を正しく話しなさい」、「人前で化粧をしない」、「歩きスマホをしない」、「笑われてもいい 大きな夢をもて」、「人前で化粧をしない」、「駅の路地に座るな」など73の言葉を、老人会の書道クラブの皆さんに力強い毛筆で書いていただきました。

お年寄りから寄せられた、若者を叱り、励ますこれらの言葉は、12月11日、12日の午後5時すぎから、縦2m、横6mの障子にリア投影(背面投影)で浮かび上がりました。人生の大先輩から喝を入れられたかたちの多くの学生たちが、興味深そうにプロジェクションマッピングに見入り、「自分に当てはまる言葉があり、今後気をつけたいと思った」、「お年寄りが自分たちのことをこれだけ考えて言葉をくれたのがうれしい」、「普段、お年寄りと接する機会がないので、若者に対して思っていることをストレートに伝える演出は印象に残った」などの感想を話してくれました。


福岡市東区美和台公民館老人会書道クラブの皆さんが参画した本作品(プロジェクションマッピングの映像コンテンツ)は、PowerPoint を使って制作しました。リア プロジェクションマッピングは、映像の対象物への背面投影です。障子という建具、和紙という素材を対象物に実演したものです。


左:平成26年度 福岡市東区役所いきいきまちづくり提案事業
  「DREAM ART GARDEN 2014
    大学を開放しこどもたちの夢を実現するインスタレーション」 (一連の活動)

上:作品の映像  右:作品の説明
日本産業技術教育学会プログラム部門


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