入尾雄斗 上原卓朗 植村大樹 江川詩乃 エルサイド・ミラール
大石祐輔 大城大洋 大牟田 萌 奥間大史 河村大樹 北原知可子
コレットビル屋上でしっかりと野菜を育てながら屋上に何度も足を運んでもらえるような、おもしろみのある空間をデザインしました。全体の共用部分を真ん中に設け、左手に会員制の屋上菜園、右手に誰もが利用できるアスレチック空間に緑をプラスさせています。今後の予定では、本格的に野菜を栽培しながら、右手の広場で子供たちが遊べる空間ができればいいと考えています。
第1位(53票) ~ガチ野菜~
6つの会員契約制の菜園空間です。BOXを組み合わせ、個人的な空間を持たせつつ、中央に大きな動線を作ることで、会員同士のコミュニケーションも図れます。
入口から花壇と段差で空間を仕切り迷路のようにしています。行きつく先に広場と象徴的なクワの木に向かうステージを作り、アスレチック感を演出しています。
入口を中心に設け、各ブースへの分岐点としています。また中央に水道を置くことで共有しながらも、明確に左右を仕切っています。
床の素材を変えていくことで、はっきりと各ブースの役割を分けています。
第2位(44票) 眺める菜園
田部堅大 田村侑己 冨吉夏美 友末佑太 豊 康倫
中川万里子 中原 舜 永野伶直 永渕純平 楢崎尚樹
菜園ではありますが、ビアガーデンとレストランの間に挟まれており、そこから臨む菜園の作業の楽しさが映るようにしたいと思いました。ビアガーデンの増設が計画されており、そこに向いた花壇と、レストランに向かった花壇の2つの花壇をメインに据え、そこを中心に菜園を計画しました。動線としては、メインの2つの菜園を回遊しながら、それぞれの一坪プランターにたどり着くようにし、作業が終わった後に少し腰かけるスペースを設けました。
レストランやビアガーデンから眺めるこの菜園は、花壇の向こうに広がる菜園であり、そこで作業する人たちは生き生きとして見えるでしょう。またそこで作業する人たちは、共有の花壇と放射線状に広がる自分自身の一坪プランターに挟まれており、自ずとそれがグループ菜園であることに気づくでしょう。
半円形の花壇です。そこから放射状に広がる各人の一坪プランターがあります。花壇を半円形にし、ビアガーデンとレストランの方に向けています。
回遊性を高めた配置です。花壇を眺める楽しさを提案しました。
既存の花壇も利用します。そして少し休憩できるベンチと腰かけることができる花壇も設けます。
ビアガーデンからのアプローチのよさと、全体的に見晴らしのよい計画であることが分かります。
第3位(27票) 人々が立ち寄る菜園
相川雄弥 秋島孝則 池永紘史郎 石川紗恵子
伊藤 公 伊藤沙羅 井上和奈絵 井上桃華
野菜を育てるための畑だけがあるのでなく、人々が屋上に行ってみよう!と、気軽に立ち寄りたくなる菜園を目指しました。そのため、人々が野菜や花を眺めながら座って休憩ができるように、ベンチをたくさん設置しました。入口をアーチにして、まるで遊園地に入るようなワクワク感が感じられるようにしました。冬には電球を取りつけて、イルミネーションとして楽しむこともできます。照明を全体にちりばめて、夜でも明るく、歩きやすいようにしています。木と花壇を囲むベンチの下にも照明を設置しています。またこのベンチは大きいため、大人数が座れます。
野菜を育てるところは、地面の畑だけではなく、テーブルの中心のプランターでも育てることができます。そばのベンチに座って作業をすることも可能です。ベンチの座面は開いて、道具入れとして利用できます。筒型のプランターでは、根菜や根が張る野菜を育てられるように深くしています。水場は広くして収穫した野菜を洗えて、人との交流の場になるようにしました。蛇口の上の棚には、荷物が置けます。全体に道を作らず、自由に回遊できるようにしました。花壇もあるので、菜園と屋上からの景色を楽しんでもらいたいと思います。
テーブルの形をしたプランターです。ベンチに座りながら作業をすることができます。ベンチの座面を開けると、道具を収納することができます。
プランターとベンチを合体させたインテリアです。夜になったら座面の下の照明器具が光るので、とてもきれいです。
水やりや、手、野菜を洗う時に使う交流の場になる共有スペースです。広めにとり、棚にはジョウロやバケツなどがおけます。
アーチには草をからませて、自然の雰囲気を演出しています。足元に照明をおいて、夜でも歩きやすくします。
Original Farm ~みんなで作る天空の小道~
原 知輝 久光鮎香 平田善己 福田桂依
一坪分の空間を、使用者が可変的に利用できるプランタを計画しました。半畳分をひとつとして、ベンチ・野菜用プランタ・花用プランタ・道具箱をそれぞれ組み合わせて各使用者が、一坪の空間をコーディネートできます。それぞれのボックスの寸法は、野菜プランタの高さが500mm、ベンチの高さが400mm、道具箱の高さが600mm、そしてすべて幅と奥行きが910mm の正方形になっています。将来、一坪ごとに貸し出したいとの要望から、このような構成にして、各使用者が独立しつつ、またみんなでひとつの屋上を計画できるようにしました。
基本構成は、それぞれのプランタをひとつずつ組み合わせることを想定していますが、ファーマーの皆さんが必要なものを組み合わせることも可能です。さらに、要望で夜間の作業のための明かりもほしいとのことだったので、各スペースに照明を取りつけました。桑の木側からアプローチして各農園の前を通り、最終的に既存の花壇の前を一周して、またそれぞれの農園の前を通って帰るような、動線にしました。
既存の花壇と桑の木を生かし、それを鑑賞できるような動線計画になっています。
出入口は広く確保し、人が混雑しないような作りになっています。
作業しやすいことに加えて、人が通行しやすいように、作業するプランタどうしの距離はできるだけ広く取っています。
既存の花壇は、ファーマーの皆さん全員で利用できるようになっており、交流を深められます。
Comfortable Garden ~癒しの屋上庭園~
新原奏斗 高田祥平 高畠亜由美 高森寛太 滝田 光
武内俊輔 竹内凌人 立花 渉 田中愛子
ひとつ目の「作業のしやすさ」については、プランターの奥行きを短くし、2段にしました。そのことによって、今のプランターの「奥行きが長すぎて、奥に手が届かず手入れがしにくい」という点を改善しました。また、どんな服装でも立って作業ができるように高さを900mm にしました。ふたつ目の「くつろぎの空間」については、プランターの横にイスを置き、作業の合間に休憩したり、ファーマーさんどうしでも会話が生まれるように工夫し、配置しました。また、座った時に周りに自分たちで育てている野菜をより見ることができるように、プランターとイスをずらして配置しています。そしてこのイスの座面を開けると作業に使う道具を収納することができるようにしました。
ランダムに配置された三角形のプランターは、3人で使用できるものとなっていて、誰がこの区画の持ち主か分かりやすいように、それぞれに名前を入れたトローチを設置しています。以前は、夜間は少ない照明で作業をしなければならなかったので、プランターを明るく照らせるようにその中心に照明をつけています。このプランでは、cross fm さんが自信をもって、リスナーの方にcross fm ファームを紹介することができるのではないかと思います。そしてファーマーさんのみでなく、一般のお客さんにも楽しんでもらえる空間に、そしてファーマーさんが気持ちよく手入れができるプランターに仕上げました。
3つに区切られた三角形のプランターです。名前が書かれたトーチで、誰がそのプランターの持ち主かが一目で分かります。
夜間は照明が少なく暗い現状です。夜間でも作業が行えるように、照明を多く設置しました。
既植の木は、プランターまでのアプローチとしてシンボル的な存在で立っていて、以前より目立つようになりました。
奥まで手が届き作業がしやすく、またしゃがまず作業ができるように、2段になったプランターを設置しました。
一坪農園★
古賀江里奈 小園 和 庄司美里 権田優衣 坂口宗一郎
それぞれの畑を一坪で作り、他の人に貸せることを目的としました。一坪の畑をいくつか作ることでより多くのリスナーに足を運んでもらい、手軽に花壇を貸せるようにしました。一坪の畑を左と右にそれぞれ4つずつ人が通れるスペースを確保して、配置することで自由に回遊できる空間を作りました。中央にある円形状の花壇を囲むようにベンチを配置し、目線が花壇の花に向くようにしています。一坪の畑の横にも小さなイスがあり、そのイスは道具を収納できるように作ります。また外を向いて座れるようになっていて、他の人と視線が合わないようになっています。
花壇の配置によって自由に回遊できる空間を作りました。
規則性を持たせて花壇や畑の配置し、きれいな空間に仕上げました。
中央にある円形状の花壇とベンチに合わせて、円形状に花壇を設置しました。
一坪の畑の両端にイスを設け、道具を収納できるようにもなっています。
サークルくるくる◎
柴田聡子 五反俊規 坂口宗一郎 小山源輝 栗原里佳子 栗山 渉
自由に回遊できる庭園を目的としました。花壇や畑を人が通れるスペースを確保しながら、ランダムに配置することによって、道がなくても人が自然にアプローチでき、そしてシンプルで自由に回遊できる空間を作りました。
花壇の形をサークル状=円形状)にすることで、どの方向からでも作業できるようにしました。そうすることで、反対側にいる他の人との交流が増えると考えています。またもともと植えてある植木の根元周りも統一性を持たせるために、花壇の形に合わせてサークル状=円形状にしました。ところどころに配置したベンチの形も大きさが違うサークル状=円形状にすることで、一貫性を持たせた空間にしました!
花壇や畑を人が通れるスペースを確保しつつ、ランダムに配置することで自由に回遊できる空間にしました。
ベンチの形をサークル状=円形状にして周りとの一貫性を持たせました。
花壇や畑の周りに囲いを作らず、芝生と土の境界線を生かしてサークルを作ることで、自然でシンプルな作りにしました。
もともと植えてある植木の根元周りもサークル状=円形状にし、統一性を持たせました。
華
牧原冬真 吉丸恵果 松岡雪紀 村瀬一輝 前田 優
寂しげな屋上に、花の形をした花壇をおいて、かわいく、華やかな雰囲気にしました。花壇の高さを20cmにすることで、小さい子どもやお年寄りも見やすいようになっています。20cmという高さは少し作業がしにくいかもしれませんが、立って見ると菜園全体を見渡すことができ楽しめます。通路をカーブにして、柔らかい雰囲気にすることで、花壇の可愛らしさ、華やかさが壊れないようになっています。花壇の数は全部で40個も設置されているのでたくさんの種類の野菜を植えることができ、1年中を通して多彩な表情をみられようになるでしょう。
人の動線に回遊性を持たせることで広く感じさせ、動きやすいスペースを確保しました。
三角形のプランターの材料はレンガを使用し、高さは20cmです。
上空から見るとプランターが花の形をしている。なめらかなカーブの通路が花の茎を模しており、そこから花が咲いているように表現しました。
プランターの周りを芝生ではなくあえて土にすることで、一体感を持たせています。
回
マ・キン・サンダー・ウィン 松尾華代 ル・ミテキ 和田 彩
野菜を育てるという目的だけでなく、ファーマーどうしのコミュニケーションも取れるようベンチをおき、楽しみのある空間へと変化させました。花壇は全部で14 個あり、ほぼ同じ形にデザインしています。そのためリスナーへの花壇の貸出がスムーズに行えるはずです。花壇とベンチの高さはともに40cm 程度としており、ベンチに座りながらでも花壇が見えるような高さにしました。また、小さい子どもや車いすの方にも花壇を楽しんでもらうために、この高さに設定しました。
照明は、昼間にソーラーで蓄えた電気を夜に発光させるものを使用します。配置計画は「回遊性」の意味を込めて「回」という漢字をイメージして考えました。道幅は約100cm の広さにしており、車いすの方も安心して通過することができます。殺風景な雰囲気とは一変し、一年を通して華やかな空間へと変貌させることができました。
上空から見た写真です。3つの「回」の形で構成しています。
花壇とベンチの高さを揃えて、ベンチに座りながらでも、花壇が見えるような高さにしています。
コニファーの邪魔にならないように、ここだけは低めの位置に照明をおいています。
新しく設けた水道です。元の水道の位置から水を引いています。
九州産業大学工学部住居・インテリア設計学科は、green station のキャッチコピーを持つFM 放送局cross fm と連携し、2年次科目「ワークショップ(計画領域)」のプロジェクトとして「ぷらんど*ぷらんた~天空のHATAKE再生計画~」に取り組んでいます。
「ぷらんど*ぷらんた」(Planned-Planter) とは、「計画された植木箱」の意味で、cross fm のスタジオが入居する小倉駅前COLET/I'm ビルの屋上菜園「天空のHATAKE」を、学生がリスナーの皆さまと協働で実際に再生しようというものです。
学生は昨年9月、プロジェクトを開始し、準備学習や現地踏査・計画立案などのプロセスを進め、11 月28 日、まる一日のシャレット(短期集中課題)で、9通りの計画案の模型を製作しました。
この展示会を通して、皆さまからのご意見やご要望を反映させて実施計画を作成し、早ければ今春、再生実現のための作業をスタートさせる予定です。
ご意見・ご感想をお寄せください。
ぷらんど*ぷらんた(Planned-Planter)は、「計画された植木箱」という意味。九州産業大学工学部住居・インテリア設計学科の科目「ワークショップ」の課題で、cross fm との連携プロジェクトです。小倉駅前のCOLET/I'm ビルの屋上菜園「天空のHATAKE」を、学生とリスナーの皆さんで再生します。
再生計画案 展示会
■開催期間 2016年1月27日(水)から2月17日(水)まで
■展示時間 10:00から23:00まで(最終日17:00まで)
■展示会場 KOKURA natu-garden ※ COLET/I'm ビル10 階 cross fm YU YU HOME STUDIO 前(北九州市小倉北区京町3-1-1)※同会場で行う他のイベントのため、展示物を移動する場合があります。
■照会先 九州産業大学工学部住居・インテリア設計学科諫見研究室(都市デザインゼミナール)TEL 092(673)5781 FAX 092(673)5094 E-MAIL isami@ip.kyusan-u.ac.jp
cross fmの要望は、cross fmファームの取り組みで使用しているCOLET/
I'mビルの屋上菜園を再生してほしい、放送でよりアピールできるような花壇にしてほしいというものです。
取り組みはリスナー参加型を掲げており、この菜園をいつかレンタルできたらと考えています。またプランターのデザインは統一性を持たせ、大きさは半畳程度がよいそうです。
現在の屋上菜園の広さは一坪程度です。ここで育てられる野菜は、大根、小松菜、水菜、サニーレタス、キャベツ、ネギ、春菊、ジャガイモなどだそうです。
屋上菜園を再生する場所は小倉駅前です。学生とリスナーの皆さんが協働で推進するこのプロジェクトが、都市環境の改善に大いに役立つことになればと願っています。