一坪の茶室3「球傘第(きゅうさんだい)」(2016)

日本産業技術教育学会 特別賞 受賞 東 晃生

作品自体や製作過程で工夫したこと

 製作ワークショップの終盤、形態を球体に近づけようとした際、竹材の接合部が自重に耐えられず、割れてしまったり、思わぬ方向に向いてしまったりという問題が発生しましたが、やはりトラスの組み合わせを参加者全員で工夫して補強しました。
 ものづくりは、必ずしも事前の計画どおりに進むとは限らず、トライアンドエラーを繰り返しながら完成に至るものです。ものを作ることの楽しさだけでなく、問題発生時の対応力も高校生に指導できました。

 本教材は、国立青少年教育振興機構子ども夢基金体験活動事業の助成を得て開発し、製作ワークショップは、平成28年10月23日に、のべ40名の参加者を集めて実施しました。

ものづくり

製作の動機または目的、利用方法

 私は入学時から床面積一坪の茶室の製作に携わり、実践的に建築を学んできました。3作品目となる「球傘第」は、茶道の野立傘(のだてがさ)で、外観としては地球を、内観としては星を表現したものです。形態は竹材を主構造とした菱形三十面体であり、高校生が5時間の製作ワークショップで体験的に力学、とりわけトラスの安定性を学べる教材として開発しました。力学はあらゆるものづくりを行う上で不可欠な技術を導く重要な学問です。
この教材開発研究は、独立行政法人国立青少年教育振興機構子ども夢基金体験活動事業に採択されました。
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